プロジェクト紹介

ウェルビーイングユニットは、中核となるハブプロジェクトと、5つのサブプロジェクトで構成されています。
それぞれが熊本のさまざまな現場で、ウェルビーイングとD&Iの実現に取り組んでいます。

ハブプロジェクト Hub Project

スーツ姿の女性2人

心理学に基づいた「地域ウェルビーイング」の土台づくり

ユニット全体の「ものさし」と「土台」をつくる役割を担います。地域のウェルビーイングを見える化し、
5つのプロジェクトをつなぎ、成果を地域へ還元します。

正式名称

多様性を包摂する地域社会における心理的ウェルビーイング支援モデルの構築
― 熊本地域を対象としたD&I実装心理学研究 ―

リーダー

菊池 哲平(教育学研究科・教授) / 高崎 文子(人文・社会科学研究部・准教授)

取り組みの柱

  • 地域D&Iの可視化

    在留外国人、障害のある方、子ども、企業従業員などを対象に調査を行い、地域の「心理的安全性」や「孤立度」をわかりやすく見える化します。

  • 共通基盤の提供

    各プロジェクトで使える効果測定の指標を開発し、「やっただけ」で終わらせず根拠(エビデンス)を積み重ねます。

  • 人材育成

    心理学の知見を活かしたD&I研修プログラムを開発し、自治体や企業へ提供します。

支援接続プロジェクト Support Project

支援員の方に話を聞く親子

「気づき」を「支援」へ。途切れないサポートの輪

発達障害や不登校などで検査(アセスメント)を受けても、その結果が実際の支援に活かされない「分断」が起きがちです。
このプロジェクトは、検査結果を学校・家庭・医療でつなぎ、具体的な支援に結びつける仕組みをつくります。

リーダー

黒山 竜太(大学院教育学研究科・准教授)

連携拠点

熊本大学こどもラボ(人社教育部附属機関)と連携し、来談ケースの受付・初期アセスメント、医療機関への紹介、学校へのコンサルテーションを行います。

取り組みの柱

  • 支援の「接続」

    検査結果を関係者で共有し、具体的な支援策へつなげるプロトコル(手順)を構築します。

  • 二次障害の予防

    支援が遅れることで生じる「自信の喪失」や「不適応」を防ぎます。

  • 教育現場との連携

    学校の先生が使える支援ツールや研修を提供します。

文化的処方プロジェクト Cultural Prescription Project

絵画を鑑賞する男性

アートや文化を「心の薬」として処方する

薬の代わりに、アート鑑賞やワークショップへの参加を「処方」する。そんな新しいケアのかたちを研究します。
作品を介した対話は、言葉の壁や障害の有無を超えたコミュニケーションを生み出します。

リーダー

松永 拓己(教育学研究科・教授)

取り組みの柱

  • ミュージアムの活用

    熊本大学キャンパスミュージアムや熊本市現代美術館を「心の回復拠点」と位置づけます。

  • 社会的処方の実践

    アートワークショップや鑑賞体験を処方する仕組みを研究します(東京藝術大学等と連携)。

  • つながりの創出

    作品を介した対話で、多様な人々のあいだに新しいつながりを生みます。

健康寿命延伸プロジェクト・
菊陽モデル Health Longevity Project

運動をする2人のご老人

産学官連携でつくる「認知症予防・地域健康モデル」

運動・知的活動(脳トレ)・社会交流を組み合わせた教室を地域で開き、住民の健康寿命をのばす取り組みです。
住民同士が交流する場をつくることで、閉じこもりも防ぎます。

リーダー

山縣 和也(生命科学研究部・教授 / 健康長寿代謝制御研究センター長)

連携拠点

菊陽町、TSMC、ルネサンス、国立長寿医療研究センター等

取り組みの柱

  • 多因子包括介入プログラム

    「運動」「知的活動」「社会交流」を組み合わせた教室を開催します(週1回・計24回など)。

  • 地域まるごと元気作り

    交流の場づくりで、閉じこもりを予防します。

  • エビデンスの確立

    介入の前後で認知機能や健康のデータを測り、他地域へ展開できるパッケージを作ります。

デジタル・セラピューティクス
(DTx)プロジェクト Digital Therapeutics Project

VRをつけて仮想空間に居る男性

VR × AI × 感情センシングによる「次世代メンタルケア」

VR(仮想空間)やAI、生体センサーといった最新技術を使い、「生きづらさ」を抱える人を支える新しいケアのモデルを開発します。
目に見えにくい感情の変化を客観的にとらえ、その人に合ったケアを届けることを目指します。

リーダー

伊賀崎 伴彦(先端科学研究部(工学系)・教授)

取り組みの柱

  • 日本版アバター療法の開発

    北欧発の先進手法をもとに、VR空間のアバターとの対話を通じて、対人不安などの悩みに対処します。

  • 感情の「見える化」

    生体センサーとAIで感情の変化を客観的にとらえ、最適なケアを提案します。

  • 社会実装

    病院だけでなく、学校や地域でのメンタルヘルス支援としてVRプログラムを展開します。

AIロボットプロジェクト AI Robot Project

ロボットと話す男性

孤立社会を支える「AIロボット・パートナー」

孤独や孤立を抱える人の話し相手となり、心身の状態をそっと見守るAIロボットを開発します。
あわせて、「孤立」が心や体に与える影響を医学的に解明し、支援に活かします。

リーダー

牧之段 学(神経精神科・教授)

取り組みの柱

  • メンタルサポート・ロボット

    話し相手となり、心身の状態をモニタリングします。

  • アラート機能(予防)

    対話データから不調の兆候をAIが検知し、専門家へつなぎます。

  • メカニズムの解明

    孤立が脳や身体に与える影響を医学的に解明し、介入の効果を検証します。

リーダー一覧 Project Leaders

プロジェクト リーダー
ハブプロジェクト 菊池 哲平
教育学研究科・教授
高崎 文子
人文・社会科学研究部・准教授
支援接続プロジェクト 黒山 竜太
大学院教育学研究科・准教授
文化的処方プロジェクト 松永 拓己
教育学研究科・教授
健康寿命延伸プロジェクト・菊陽モデル 山縣 和也
生命科学研究部・教授 / 健康長寿代謝制御研究センター長
デジタル・セラピューティクス(DTx)プロジェクト 伊賀崎 伴彦
先端科学研究部(工学系)・教授
AIロボットプロジェクト 牧之段 学
神経精神科・教授